ビジャマリア情報U

2004..

Villa Maria, Cordoba, Argentina

須郷 隆雄

アルゼンチンに来て2ヶ月が経ちます。

毎日スペイン語の特訓を受けています。ボランティアとしての業務はまだ殆どしておりません。まずは言葉を覚え、環境に慣れることだと思います。

今回はアルゼンチンの生活習慣についてお話します。

私の学校は、朝730から始まり午後130までが高校生、230から900までが大学生が学んでおります。大学と高校が並存しているような学校です。アルゼンチンにはこのようなタイプの学校が多いと聞いております。

一般に昼休みは3時間ほど取りゆっくり食事をし、昼寝もしているようです。

店も食堂を除き1時から4時ごろまで閉まります。まさに昼を挟んで2交代です。日本のようにあまり商売熱心ではありません。お客が来れば売るという姿勢です。土曜の午後と日曜日それに祝日は殆どの店が閉まります。仕事よりも生活を優先しているのがアルゼンチンです。

1月はバカンスのシーズンで、殆どの家庭が半月から1ヶ月の休暇をとります。

経済的に破綻したといわれるアルゼンチンですが、人々の生活は日本より豊かに感じます。資源大国であり、農業大国であるアルゼンチンは基本的には豊かなのかもしれません。しかし、豊かさに胡坐をかいたせいか技術的進歩が遅れたようです。大企業は殆どが外国資本です。政府系機関は非効率で民間に移行してきています。ハイテク製品は不足し高価ですが、衣食住は極めて安価です。賃金は日本の1/10程度ですが,日本から見れば豪邸に住み豊かな生活をしております。生活をエンジョイしている感があります。家族を大切にし、友達を大切にし、家族付き合いをしています。「隣は何をするという人ぞ」という日本とは大分違います。本当に日本が幸せで豊かな国なのか疑問を覚えます。

しかし、社会資本の充実はかなり遅れています。道路はでこぼこ、ビルはおんぼろ、車はがたがた、日本とは比較になりません。

欧米文化そのもので、カルチャーの違いを感じます。極端に言うなら、全てが逆であるといっても過言ではありません。

アルゼンチン人はアメリカ嫌いです。日本人は好きなようです。真珠湾を攻撃した時アルゼンチンは拍手喝采をしたそうです。

北部はスペイン、イタリア系が多く、南部はイギリス、ドイツ系が多いと聞きます。陽気で愉快な国民です。カウンターパート宅と忘年会と水遊びの写真を送ります。では次号まで。


       カウンターパート宅



            
              忘年会                         水遊びの風景
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