ビジャマリア情報22
2005.5.5
Villa Maria, Cordoba, Argentina
須郷 隆雄
サン・ファンを旅行した時に知り合った高校教師3人組の招待を受け、アルタ・グラシアを訪問する。
アルタ・グラシアはコルドバの南西50キロのところにある、人口5万ほどの小さな町だ。カラムチタ丘陵の山懐にあるとても綺麗な古い町である。カラムチタから流れ出る清流が町の中央を流れ、湖があり、まるで公園が町になったような感じだ。
町を流れる清流 1700年以来の教会
チェ・ゲバラの生家 アルタ・グラシア高校
出迎えを受け、ゴルフ場内のレストランへ。とても綺麗なゴルフ場だ。ビジャマリアのゴルフ場より大分良さそうだ。レストランも洒落ている。そこで日本談義をすること2時間。ほろ酔い加減で市内を案内してもらう。石造りの古い教会、1700年と書いてある。博物館と連なっている。向かいは湖、なにやら大勢の人が集会を開いている。広場は石畳で、いかにも歴史を感じさせる街づくりだ。山が近いせいか、水がとても綺麗だ。岩魚が棲んでいるかと思うほどだ。イギリス人が多く住んでいたと聞く。確かに北欧的な古い家が多い。南欧的な町並みとは少し違う。チェ・ゲバラが小学生時代を過した家に行く。今は博物館になっている。ゲバラは隣の州、サンタ・フェ州のロサリオで生まれた。ロサリオはかつてブエノス・アイレスに次ぐアルゼンチン第2の都市であった。今はコルドバにその地位を譲っている。幼少の頃喘息で、環境の良いこのアルタ・グラシアに移り住んだという。コルドバ大学で医学を修め、その後キューバに渡りカストロとともに革命家の道を歩んだ。今でもアルゼンチンの若者にとって、ゲバラは英雄であり、憧れの的である。沢山のティーシャツが売られている。この英語教師の父親もゲバラと一緒に取った写真を大事に持っているとのことであった。勤務地である高校を訪問する。格調の高い、歴史を感じさせる校舎だ。6時に学校前のバス停で別れを告げる。4時間の滞在であった。